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今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ
「リオもさ疲れたりした時はいつでも言って。ここに連れてきてあげるから」
『ありがとう。ここにきたら癒されるだろうね』
ミルクティーを流し込みしばらく星空を見ていた。
アオイは携帯で音楽を流し出した。
どれくらい見つづけてたんだろう。
もう空は薄暗くなり、朝を連れて来ていた。
波の音が聞こえる。
アオイが突然つぶやくようにいった。
「なんか…俺、変な事言うけどさリオのことは客におもえないんだよね、なんか…なんて言うか。違うんだよね」
『…ぅん。』
あたしはそれを聞き流してお得意のマイナス思考に入っていた。
「客には思えなくて」
『ぅん…』
ここの海、たぶんあたしだけじゃないだろうな。
なんとなくわかる
きっと前にも誰かとここに来たんだろうな…