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今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ
『…ごめん!!!!トイレ行ってくる。』
あたしは返事も聞かずに走り出した。
個室のドアを思い切り閉めしゃがみ込んだ。
なんであいつらがここにいるんだよ、なんでわざわざばらしてくんだよ、なんであいつらはどこまで
冷酷で極悪非道なんだよ
味方なら頼もしいけど敵にするとやっかい。
もう二度と会いたくない
震えが収まったところでトイレを出た。
アオイに何か聞かれたらどうしよう。
なんて言えば。…てか、もう考えるよやめよう。
アオイはタバコを吸って待っていた。
『ごめん遅くなって…てかいろいろごめん』
「なにが?てか大丈夫か?なんか顔色悪いよ。送ってくから休んだほうがいいよ」
『うん、そうする』
もっと一緒にいたいけど今は一秒でもはやく離れたい。恥ずかしい怖い今どんな目で見てるの?
なにも嘘は言ってない。
店長はなにも嘘を言ってないんだ…
頭を鈍器で殴られたような頭痛が込み上げてきた。
あたしはアオイが買ってくれたミルクティーを流し込み、震えがばれないように必死で押さえていた。