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今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ
「今日は仕事の時間まで一緒にいようよ。だめか?」
『アオイがいいなら、いいよ。あたしは全然むしろ嬉しいし』
「なら始めからそう言えよ。行くぞ」
あたしを乗せた車は近くの海に来た。
夏だけどまだ海水浴をしてるひとは居ない。てかまずここは海水浴場ではない
「暑ー。最近急に暑くなってきたよな。」
『うん、あたし夏嫌いだなぁ。暑いの苦手』
「なら、今年から俺が好きにさせてあげる」
アオイはスーツのズボンの裾を膝上までまくって上着を脱ぎ捨てた。
『アオイ。スーツシワになっちゃうよ?』
あたしがスーツを拾い上げた時にはもうアオイは海に足をいれていた。
背中から朝日がアオイを照らす。
光りに照らされたアオイの髪は透き通るようにあかるかった。