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今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ
「リオも!」
『え?あたしも?』
「はやく!俺が夏好きにさせるって言ったじゃん」
あたしは言われるままサンダルを脱いで海に近づいた。
足をいれるとひんやり冷たくて気持ちいい。
そのまま海藻を避けてアオイのとこまで行く。
『結構深いねっ…ぅ、わっ!!!!』
アオイはいきなりあたしをお姫様だっこして
水面ギリギリに落とす不利をした。
『ちょっと!わっ!やめ!て!てば!』
何度も落とされそうになってあたしは本気で焦った。
「もう泳いじゃえば?」
『やだやだやだやだむりむりむりー!』
騒ぎまくるあたしに爆笑しながらようやくおろしてくれた。
おりた瞬間にアオイに海水を思い切りかけた。
『おかえし』
朝陽に照らされて水しぶきがキラキラきれい。