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今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ
何度ホテルに行っても手を出さないアオイの話しを聞いて
ユリも「相当な奥手だね」ってびっくりするくらいだった。
ある日もあたしはアオイと一緒に食事をしていた。
「もうすぐ俺Birthdayなんだよね。緊張する」
『Birthdayかぁ…』
あたしはアオイに店に来るのは禁止されていたから
Birthdayをやることは知らなかった。
「リオ、Birthdayのラスト前の時間だけ来てくれないかな。何も入れなくていい、ただ俺の頑張りを見てほしい。それでラスソンを聞いてほしいんだ」
アオイは真っすぐにあたしを見て言った。
『わかったよ。応援してるからね』
アオイのBirthday
アオイが主役の日
「終わったらそのまま一緒にいよう?」
あたし達は仕事が終わると会うのが当たり前になっていた。
たまにアオイがアフターとかで会えないけど
一週間の半分以上は一緒にいる。
「リオを店に呼びたくないけど…Birthdayだけは見てほしいんだ。ごめんな、こんなこと言って」
『あたしもたまには働いてるアオイが見たいから大丈夫だよ。お店凄いだろうねー!』
「ラスソンは何がいい?リオが決めて。それ歌うから」
『あたしが決めていいの?』
アオイは優しく頷いた
『じゃあ…赤西のEternalがいい。』
ホストクラブではメジャーだけど、この歌がぴったりだと思った。
「まかせて。必ず聞いてね俺のラスソン、俺はリオのためだけに歌うから」