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今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ
アオイは歌が上手かった
店内の全員が聴き入っていた。そして
うっとりした目で惚れ惚れとアオイを見ていた。
あたしは悲しくなるどころかこんなに凄いホストの彼女になれて、幸せなんだと思った。
狂ってるのかもしれない。だけどこの世界、ナンバーだけが価値を表す。
ラスソンを歌い終えて
最後にアオイは全員にお礼を言った。
最後しかBirthdayに参加できてないけどそれでも
いいBirthdayだったって思わせてくれた。
次々と客が帰り、ユリとレイも先に行ってると帰っていった。
客を全員送り出し最後にあたしのところにアオイがきた
「今日は来てくれてありがとう。」
真っすぐに見つめて手を握りいつになく真剣なアオイがいた
「Birthday終わったけど…今日のBirthdayを見て、改めて、俺と一緒に居てくれる?」
『うん…当たり前じゃん。かっこよかったよ、お疲れさま』
手は握られたまま、あたしは確かに愛を感じた。
アオイもそうだよね?