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今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ
ふたりきりのエレベーターは会話は一切なかった
エレベーターが開くと目の前にVIP停めしてあるシーマとそれに寄り掛かるアオイが居た。
「お疲れさま」
アオイがハルナくんに挨拶をした。
「…誕生日おめでとうございます」
若干声が低いのと睨んでるような気がするのは
気のせいだろうか。
「リオ行こう。」
あたしは頷き、慣れたように助手席に乗って窓を開けた。
『じゃあね、ハルナくん』
ハルナくんは何も言わず、何か言いたそうな顔をしていた。
構わずに車は走り出した
走り出した瞬間に「リオ!」って聞こえたけど
アオイには聞こえなかったのか車が止まる事はなかった。
静かに窓が閉まり
「あの子なんていうコ?」
『あぁ…ハルナくん』
「なんかあった?あの子と」
『なんかって?』
「ヤッたとか。」
『は?そんなわけないじゃん。てか店以外で会った事ないし。』
「ふーん…」
沈黙が流れた。
「ねぇ?」
『……なに?』
「浮気したら、殺すからね?」
アオイは冷たく言った
それがとても怖かった
『浮気なんか…するわけないじゃん』
アオイはにこって笑いいつものアオイに戻った。