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今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ
「アオイには?」
『これから…』
「とりあえず場所変えようか?」
あたしは携帯を取り出し検査薬に出たはっきりとした赤い線を写メって検査薬をコンビニのごみ箱に捨てた。
近くの公園のベンチに座った。
『あたし、どうしよう…』
「…正直うちだったら下ろす。うちは育てる自信がまだないから。だけどリオが産みたいんだったらうちは全力で支えるよ。リオはどうしたいの?」
『わかんない…突然すぎて。考えられない。』
「とりあえず父親と話し合わない事には何も始まらないよ。うちも一緒に居ようか?」
『………大丈夫。大丈夫。ありがとうね』
あたしはアオイにメールをした。
メール送信ーアオイー
今日検査薬したよ
生理こなかったから…
すぐに返信がきた。
メール着信ーアオイー
どうだった
メール送信ーアオイー
赤ちゃん出来てたよ…
メール着信ーアオイー
リオ、がんばろうな
メール送信ーアオイー
とりあえず話し合いたい。直接会って。
メール着信ーアオイー
わかったいつも通り迎えに行くからな
仕事が終わったらアオイとこれからの事について、話し合い。
話し合いってなんだろう?せっかく授かった赤ちゃんなのに、あたし達はどうして
これからの事を考えようとしている?
何故、選択がふたつある?