この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ


アオイの店には見覚えのある黒いシーマが停まっていた。

「…まだ仕事中なのかな?」


だけどその願いは虚しく、アオイは車の中で酔っ払って寝ていた。

その時、あたしの中で何かが壊れかけた。


『どうしてこんな時に寝てられるの?……』

たまらずに涙がわんわんと出てきた。


「待って!今起こすから」

ユリは車をどんどん叩いて起こそうとしている。


『…もう…ぃぃ。』

あたしは泣きながら駅に向かい歩きだした。


「…リオ。」


妊娠すると感情が過激になるってよく言うけど、
これも、そうなのかな?

悲しくて悲しくて仕方がなかった。

あたしは泣きながら歩き何度も電柱にぶつかり終いにはその場に座り込んでしまった。

ぶつけたおでこが痛い…




アオイなら、会ってすぐに抱きしめてきて
「おめでとう、一緒にがんばろう」
って言ってくれると思っていた。

女なら誰もが妊娠した時を想像したら、
相手の男性は歓声をあげて喜んで授かった命にそっと触れるところを
想像するでしょ?


それとはあまりにも掛け離れすぎていて…


幼き日の純粋な女の子の夢は簡単に「理想」にされてしまったんだ。
/288ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ