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今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ
ユリは家の前まで送ってくれた。
「ゆっくり休みな。連絡してね?」
『ん…ユリごめんね。本当にありがとう』
あたしは部屋にはいるとすぐにベッドに倒れ込んだ
きっと化粧は涙でボロボロだろう。電柱にぶつけたおでこもまだ痛い、擦り傷になってるかも…
でもそんなものよりもっと痛いものがあるや、
全然眠れずにベッドの中で体を丸めて泣きつづけた
絶頂に病んでる今、ひとりで赤ちゃんの事を考えるのは今のあたしには荷が重すぎた。
そのとき、携帯が鳴った
着信音はアオイのメール設定の曲だった。
携帯を開くと長文のメールが届いた。
メール着信ーアオイー
今日はごめん。まずそれを言わせて。今俺は地元の海を見ながらこのメールを打っている。今日のことは本当に反省してる。赤ちゃんに会えるの楽しみにしてたのに…妊娠が嬉しすぎてつい飲み過ぎたんだ。それでリオがあんなに泣くと思わなくてもうリオは、
一人の体じゃないから感情もふたりぶんで…あの涙はリオと、
お腹の中の赤ちゃんも泣いてたのかなって思って、本当にごめん。今度はちゃんと話し合いたい。会ってくれないか?