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今日私は自分の子供を殺しました
第6章 過去の傷
「藍はどんどん孤立していった。
始めは藍も気にして居なかった。休み時間は俺や…ユウとも、一緒にいたし
でもそれが逆に気に入らなかったんだろう
いじめはエスカレートしていった。
持ち物がなくなるのは当たり前だった。
それでも藍は笑っていた。ユウの前では
放課後になってユウがいなくなって
俺が家まで送ってる時はずっと泣いてたな。
辛い、友達も、ユウも、なにもかも失った
どうして私がこんなめにあわなきゃいけないの?
って。
毎日毎日、帰り道藍は泣いていた。
そして必ず家の玄関の前でこう言うんだ。
ユウスケまで居なくなったら私にはなにも
残らないね。それが怖い
すごく怖いよ」