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今日私は自分の子供を殺しました
第6章 過去の傷
そこには泥まみれで頭には生卵をぶつけられた藍がひとりで帰っていた。
「藍………」
あ…ユウス…ケ、
見られちゃったかぁ
アハダサいよね私
「なんで無理して笑顔つくるんだよ。なんでだよもう辞めよう。ユウなんか、あんな奴忘れて…もういいだろ」
ごめんユウスケ
ダメなんだ
どうしても駄目なの
私はユウを忘れられない
中学からずっと、4年間一緒にいて、
私はあんなユウは知らないの
前のユウに戻ってくれたらきっと、きっとまた
3人で笑えると思うの
「そんな日来るわけねぇだろが!!!!!!!!!!!
俺は藍を怒鳴った。
これは純愛なのか歪んでいるのか
もう本当の愛の形なんてわからなかった
家まで送るといつもの台詞を言われた。
わかってるじゃねぇか
もう……
ユウじゃない、
俺しか居ないってわかってるのにどうして
ユウを待つんだよ」