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今日私は自分の子供を殺しました
第6章 過去の傷
また藍が紙に何かを書いて渡してきた。
ありがとうユウスケ
ユウスケと仲良くなれて私本当によかった。
最後まで味方でいてくれてありがとう。なんかごめんね。本当にごめん。
私ね、やっぱりユウを忘れられないの
もう病気かなぁ
これでも他に告白とか結構されてるんだよ?でも
でも私は今でもユウが好き
だから私は誰も恨んでないよ。
私を裏切った友達もそしてユウもユウの彼女も、
だけどちょっとだけ、休ませて
俺はその紙をビリビリに破いた。
憎さや嫉妬のない真っ直ぐすぎる気持ち。
見ているだけで辛い純粋な気持ち。
真っ白な心に何度も乱暴に黒い傷をつけられても
誰も憎まない強さに
俺は藍が怖くなってしまった。
もう藍は戻せないくらいに壊れてしまったんじゃないかと…