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今日私は自分の子供を殺しました
第6章 過去の傷
藍は視点の定まらない目で俺を見ると、手招きをして階段を上がっていった
「おばさん、俺が話してくるから。落ち着いて、あとあのチラシは嘘だよ。おばさんだってわかってるはずです」
おばさんは泣きながら言った。
お願い
産ませないでそれがあの子の為なのよ
わかる。わかっている。
今の藍に子育ては無理だ
それにレイプされた時に出来た子だとしたら
一生藍の傷は治らないんじゃないのか
俺は藍の部屋に行くと
前に見た時と同じように
真っ暗な部屋のベッドのはじでうずくまっていた。
「なんであの時言ってくれなかったんだ。」
藍は紙に何かを書きはじめた。
生まれて来る赤ちゃんに罪はない。
藍は産む気だった。
レイプされて出来た子を