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夜は、毎晩やってくる。
第1章 プレイ・フォー・ペイ

 もう、変な声が出まくりだった。
 止められない。声も、舌の動きも。
 もうどっちもあたしのじゃないみたい。

 引き出されているのか、自分から挿し込んでいるのか全然わからない。
 夢中で貪って、貪られて……それに、口の中だけじゃないの。

 お腹のほう……足の付け根のあたりがジンジンしてる。そこも濡れてる。お口のなかのようにビチョビチョになってるよ……きっと。

「おいっ……いつまでやってんだよ、今度は俺だっ!」

 二人目の子が、引きはがすようにして割り込んで来ると、そのときにはもうあたしも、恥じらいもためらいもなく舌を伸ばして唇を求めていた。

「すっげえ……めっちゃエロイぜ……」

「渡辺ってけっこう美人だしな……発情映えするよな」

 鈴木山くんたちが何か言ってる……でも、いいんだ。

 あたしだって気持ちいいし、お金も貰える。
 それに、これはサービスなんだ。
 本当のあたしじゃない。

 本当のあたしは……

「アアンッ!」

 キスの相手があたしの胸を揉んで、それで体がビクビクッて痙攣した。

 何……今の……凄い気持ち良かった。
 ビリッってして、電気みたい。

 零音のことを想って一人でしたときだって、こんなに……こんな風に衝撃的な感覚はなかった。

 不意打ちだったから?

 一瞬で通り過ぎてしまったけれど、その快感はじんわりとあたしのおっぱいの中に残っていて、もう一度……もう一度同じ衝撃を、と疼いてせがむ。

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