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夜は、毎晩やってくる。
第1章 プレイ・フォー・ペイ
「ちょっと! 今、胸揉んだでしょ! 別料金だからね!」
「当たっただけだって! わざとじゃねーよ!」
「嘘つけ! めっちゃムギュッてしてたじゃん!」
「オイオイ俺は別料金まではオゴってやんねーぞ、自分で払えよ!」
「お、おいっ……おっぱいっていくらなんだよ?」
あたし以外のみんながやかましくモメている。
そんな事、どうでもいいのに。
あたしは……
「五千円……胸は五千円」
あたしは、そう言っていた。
皆がこちらを一斉に振り向く。
あたしはもう一度繰り返した。
「五千円で、いいよ……。あたしの胸」
「そ、それって、触るだけ? 直接見るのも入ってるよな?」
男の子が訊く。
「え……み、見るの?」
自分で値段をつけたくせに、そこまで考えてなかった。
男の子に胸を見られるのなんて……!
服の上から、今みたいに触られるのを想像していたんだけど。
「おっぱい見せてくれて、揉んでいいなら五千円、俺、払うぜ?」
え……本当に?
ど、どうしよう……。