この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夜は、毎晩やってくる。
第10章 ダンサー・イン・ザ・ダークライト

ほどなく、彼らは詰襟の白い軍服のステージ衣装姿となって戻ってきた。

帽子のつばをきちんと真っ直ぐにしている一雅。垂らした前髪の長い方に合わせてハスにかぶっているリュート。後ろ向きに被る……というより頭に乗せているだけの亮介。三者三様だが、それは別にかまわない。

慶子が見込んだだけあって、さすがにちょっと見とれてしまう。みんな舞台映えがする。素材としては本当に申し分なし。

それ以上に化けさせるには、これからにかかっている。

「いいわ……それじゃあ、もう一度やって貰うわよ」

そう言って位置につかせ、ミズキに合図する。
今度はスタジオの照明を落として、ブラックライトに切り替える。

すると、紫外線を受けて暗闇の中に白い衣服の輪郭だけがぼうっと浮かび上がった。

「わかるかしら? 今、見えているのは貴方たちが着ているものだけ。肉体は存在していない」

闇に呑み込まれて消え失せた体。
ダンサーの存在を証明するのは、蛍光素材の発する燐光だけだ。

その状態で、どうやって表現する?
どうやって伝える?

「ミュージック、スタート!」

私の掛け声で再び彼らのデビュー曲が大音量で響き渡った。
/156ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ