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夜は、毎晩やってくる。
第10章 ダンサー・イン・ザ・ダークライト
♪お巡りさんだよ、君はセクシー
♪逮捕してくれてもいいんだよ
振付師たるもの、ダンスの動きは一度見ただけで記憶できる。
激しいムーブをものともせずに、私は一雅のステップをトレースして影のように纏わりつき、息がかかるぐらい接近して踊り続けた。
後ろから腰に手を伸ばし、股間を両手で掴むようなポジション。
そのまま胸へと撫で上げ、首筋に軽くキスをする。
その接触に一雅がふっと動揺したように感じたが、その気配はすぐに消えた。
いい根性だ。度胸もある。
そこで私は、触れるか触れないかの距離から、密着へと切り替えた。
胸を背中に押しつけ、彼の腕に自分の腕を絡ませる。
♪あゝ こんなにも I want you I need you
♪なのにつれない素振りの 君はピクシー
そしてそのまま、衣装の下へと手を突っ込む。
これにはさすがに一雅も動転したようだ。一瞬ビクッと体を震わせ動きを止めそうになる。
「そのまま続けるのよ……貴方たちに足りない物がなにか、今から教えてあげる……」