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夜は、毎晩やってくる。
第10章 ダンサー・イン・ザ・ダークライト
♪セクシー 僕はセクシー
♪君とセクシー 今どきミクシー
ああ、一雅。いい子ね。
こんなにされてまで歌も踊りも止めないなんて。
それほどまでにアイドルになりたいの?
デビューのためなら何でもする覚悟があるのね。
振り立てられる腰にクルリと回って正対し、踊るペニスに向かって開脚した一瞬、目と目が合った。
そうよ、今、貴方が感じていること、それが表現すべきこと。
伝えるべきこと。
「こうやって……伝えるの」
私はそれを私の中に導き入れた。
♪次の一歩を 踏み出せない
♪どうすればいいのさ 僕はフラミンゴ
♪春はハナミンゴ I want you I need you
ミズキが、タエが、そして私も、肉の中に収まったものへの疼きでヒートアップして、より激しく腕を、脚を絡めて踊り手たちを責めたてる。
闇に沈んだ男の子たちの体がキラキラと輝きを放ち始めた。
特製ドリンクに仕込んでいた蛍光成分が汗となって排出され始めたのだ。
私たちは星座と愛を交わす神話の乙女のように、悦びを舞う。
「来て! 最後まで……いいのよ、全てを吐き出しなさい! 出して……ああっ……中に……出すの!」
♪あゝ こんなにも I want you I need you
♪なのにつれない素振りの 君はピクシー
♪奴はドミンゴ I want you I need you
曲が終り、それぞれが自分の物を私たちの中から引き抜いた時、精を解き放たったばかりのペニスもまた、光を放ち輝いていた。
「どう? これが貴方たちに足りなかったもの……理解できた?」
火照る身体を一雅に預けたまま、私は彼らに教えを告げた。