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夜は、毎晩やってくる。
第1章 プレイ・フォー・ペイ

「おっき……い」

 そう、思わず呟いてしまっていた。

「フツーだぜ? チンポ見たことないのか?」

「あったり前でしょ! 処女なんだから」

 詩利香が口を出す。そして、

「ところで鈴木山、アンタ、そのまま中に挿れるつもりじゃないでしょうね」

「……あ?」

「あ? じゃないでしょ! 避妊せずにするつもりかっての!」

「え……ええ? だって……」

「だってじゃないでしょ! アンタ、高校生に生で中出しでもするつもりなの?」

「いや、カネは払っただろ? つーか、ええっ?」

 何を今更というのは、あたしも同じだったけど……

 それぐらいの覚悟はしていた。多分、今日は大丈夫な日だし……中に出さなければ……。

「ゴム、ちゃんとつけなよ」

「持ってねーよ! まさか、それならやっぱナシって言うつもりか? そんなんだったらカネは返して貰うぞ!」

「ゴムならあるよ、ここに」

 そう言って詩利香がスカートのポッケの中から薄いものを取り出した。
 ゴム……コンドームって、あんななんだ……。

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