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夜は、毎晩やってくる。
第2章 えすかれ
ぐちゅ……くちゅっ……
指が……入って……
「うっとりしてないで。パンツ脱ぎきらないと終わっちゃうよ……」
その指摘に、雛子は我に返ると、頭にもう光が当たり始めていた。
エスカレーターはちょうど真ん中あたりまで差し掛かっていた。
気持ちよくなっている場合ではない。
「あ……ん、くっ……くふぅっ……」
切ない吐息を漏らしながら、デート用の可愛い布を足から抜こうと身を屈める。腰を折ると、自然とお尻は高い位置になって、突き出されてしまう。
何もつけていない素肌が。
早く脚を抜いて体勢を戻さないと、と焦れば焦るほど、足がふらつき上手く行かない。
「あっ……やぁっ! んくぅっっ……!」
上手くいきそうになると、稜也が指を突然深めたりして邪魔をする。
じゅくっと音を立てて雛子の肉に埋まる第二関節。
それが、入り込んで先でくねくねと踊る。
「………………っ!」
声にならない悲鳴が喉の奥から絞り出され、脳天を撃ち抜くような快感に雛子は必死になって耐えた。
両サイドが突然パッと明るくなり、窓ガラスが降りてくる。
地上の風景。外の通りを歩く人々。