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夜は、毎晩やってくる。
第2章 えすかれ

 駄目っ……駄目、駄目っ……デートが終っちゃう……
 やだ、絶対……ここで帰るなんて嫌……!

 大事な所を指で貫かれたまま、雛子は足のスタンスを広くとって、片足ずつ一本一本持ち上げて……抜けた! やっとの思いでショーツを脱ぐことに成功した。

「凄いな、ヒナ! 間に合ったじゃないか! やればできるね……」

 からかうように稜也がはしゃいぐ。

 ふっと、再び耳元に熱を感じる。
 そして低い声。

「……好きだよ、ヒナ」

「あ……アアアンッ!」

 痺れたのは心か体か。
 多分、両方。

 堪らず飛び出しそうになった感激の甘い喘ぎを、手で押さえて口の中に押し戻す。

「エスカレーターの音もけっこう大きいから、少しぐらい声出したって平気だよ」

「へ……平気じゃないよっ……うっ……アアッ……」

 おかまいなしに、雛子をえぐる稜也の指、それはもう大人しいものではなくて、完全にとどめを刺しに来る動きになっていた。

 じゅぴっ……くちゅ……ぬちゅ……ちゅぷっ……ちゅぴぃっ……

「ひどい……ひどいよぉっ……稜也ぁっ……あたし……あ、ああっ……こんな所で……んっ……ふぁっ……ぁ……ぁ、ああっ……感じて……」

「いいよ、感じていいんだよ……ヒナの感じてる所もっと見せてよ」

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