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夜は、毎晩やってくる。
第4章 キャッシュ・レジスター
ピッ……ピッ……ピッ……
バーコードを通すその瞬間、ローターは一段と強く、跳ねるように震え、否が応にも私の性感を刺激する。
この仕事を始めてからすっかり濡れやすい体質になってしまった。
トロトロと熱い汁が胎内から溶け出しているはず。
胸のローターが跳ねる度に、ブルブルッ、ブルブルッと乳房全体にまで震動は伝わって、白昼、他のお客さんたちもいる中でこんなことをしているということを強烈に意識させられると、いっそう淫らな気分となって、それが私をますます濡らすのだ。
でも、耐えなきゃ……
私がここで気持ち良くなり過ぎたら……吉村くんのことが好きなキリコちゃんは悲しむだろう。
「れ、冷凍総菜……んっ、クッ……に、2点……口中……せ、清涼……剤1点……だっ、男性用化粧品……2点……ああ、うっ……く、くふぅんっ……フック類……よ、4点……ア、アアンッ!」
キリコちゃんの気持ちを考えて我慢しようとしているのに、私の口からはついに、はしたない悦びの声が漏れ始めた。
買い物の合計金額が多くなるほどバイブレーションが強くなるようになっているローターは、つまり買えば買っただけ、私たち女性従業員を悶えさせることができる。
だから、このお店の売り上げは男性客の合計売り上げが女性客のものを遥かに凌駕する。人数比率は圧倒的に女性の方が多いにもかかわらず、だ。
「はあんっ……レジャー食事用品3点……アアッ……イイッ……調理用マーガリン1点……パッ……パルメザンチーズッ……いっ……1点っ! あ、ああっ……だ、駄目っ……!」