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夜は、毎晩やってくる。
第4章 キャッシュ・レジスター
VIP会員のお客さんの会計中に絶頂した場合、私たち女性従業員はオマケのサービスをしなくてはならないのだ。
だから私も……キリコちゃんを悲しませないためには、吉村くんの会計でイカされるわけにはいかなかった。
そして、佐和田さんへのオマケサービスをしたくなかったキリコちゃんは、私とは違ったその理由ではあったけれど、やはりずっと快楽に負けまいとレジをしていたのだった。
しかし、それも佐和田さんの物量作戦の前に敗れ去った。
そして連れ去られてしまった。
せめて……せめて、私だけでも。
吉村くんへのサービスを阻止することで、少しだけでも彼女の心の慰めになれるよう……
その想いを支えにして、限界に近い火照る身体に鞭を打つ。
「あぐっ……せ……せい……清涼……飲料……2点……アアンッ! 乾パスタ……に、2点っ! 合計でお会計……っ……ア、アアアアアアッ!」
一万二百三円。
越えてしまった。バイヴレーションが更に激しさを増す。