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夜は、毎晩やってくる。
第5章 おねしょたホワイトDAY!

 ぬう。
 まあいいか。そうだよね、開ける前には教えないよね。
 それはねーちゃんが悪かった。

 で、ペリペリと包装紙を綺麗にはがす。
 大雑把な性格の私は、こういうのバリバリッとやりがちなんだけど、今回はさすがに。

 中から出て来たのは……

「ん? なんじゃこりゃ?」

 びょろーんと長い紙。
 子供用のお菓子で小袋がつながってるタイプのあるじゃないですか。あんな感じ。ラムネとかおせんべいの、あんな感じでびょろーん。

 でも袋じゃない。これはあれだ、どっちかっていうと「券」だ。
 回数券。

 てか、こっ、これはもしかして伝説の……

「……肩たたき券!」

 うっはあ! これじゃホントにお母さんじゃん!

 いや、重いのはどうよなんてさっきは思ったけど、これはちょっと、逆に微笑ましすぎなくなくなくない?

「アハハ! やっぱそう思った? ハズレ! 違うよーだ!」

「えっ?」

「よく見て!」
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