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第1章 はじまり

わたしはぎゅっと眉間にしわを寄せて唇を噛んで、吐息が漏れるのを我慢しながら自分の胸を愛撫した。
そしてお兄ちゃんにされるのをじっくり自分の頭の中で思い描きながら、またカチカチに硬くなった乳首を摘まむ。

ピクリ、と肩が震える。
またベッドが鳴るかもと思うけどもう止められない。

クリクリクリ……と指先で捏ねる。
硬い乳首の先から電流が流れるみたいに気持ち良さが走る。
両方の乳首を摘まみ、同じように捏ねると気持ち良さが二倍になってわたしの体を襲う。
しばらく夢中で乳首を捏ねまわした。
はぁ、ふぅ、と時々息が漏れた。
堪らなくなって漏らしたのだけど、息をつくと余計気持ちいい気がした。
自分の興奮を自覚してしまう。

今度は乳首を指先でぴんぴんと弾くようにしてみる。
「……っ！」
肩がまたびくりと震える。ぐぐ、っと腰を突き出してしまって、ベッドがギッと音を立てた。弾かれた乳首の先から強烈な快感が走って、甘い疼きがお腹の下の方まで届いた。

乳首が気持ち良すぎて、一旦指を止める。
はぁぁ、と息をつく。このまま続けたら本当に声が出てしまいそう。
息を整えていると、下の方が、熱いのに気付いた。
ポカポカして、変な感じ。
足をぎゅっと閉じてみる。
何かが、ぬるりと滑ったのを感じてハッとなる。

これ、もしかして、「濡れて」る？
雑誌に頻繁に出てきた言葉。
えっちになると、女の人のアソコは「濡れる」らしい。
ぬるぬる、とか、くちゅくちゅ、とか、いやらしい音を立てていた本の中の出来事が、わたしの体にも起こってる。

わたしはドキドキしながら、そっと手をパジャマの下へ滑り込ませた。
そのままパンツの中へ、手を入れていく。