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第1章 はじまり

わたしは乳首を弄ってる方の手も下に伸ばし、ぐっと指先で皮を押さえた。
つるりとクリトリスが飛び出るのを感じた。
剥きだしになって、ヒクヒクしてる……。

そぉっと触れてみたつもりだったのに、触った瞬間強い快感が走って腰が跳ねた。
ギシッっと大きくベッドがきしむ。
しまった、と思って動きを止める。

お兄ちゃん、起きてないよね……？
しばらく耳を澄ませるけど何も聞こえない。
わたしはまたすぐに行為に戻る。

本当は、何も聞こえないのはおかしかったんだと思う。
お兄ちゃんが寝ているなら、寝息が聞こえたはずだから。
いつもスースーと気持ちよさそうな音を立てるんだ、お兄ちゃんは。

わたしはもっと力を弱めてクリトリスに触れた。指先がクリトリスの先を撫でるとキュウンッとアソコの奥が締まるのが解った。
快感が強すぎて怖いくらいだ。

わたしは皮を剥いていた指を乳首に戻す。
少しゆるくなった乳首をお汁に濡れた指で捏ねるとまたすぐ硬くなった。
それに合わせるように、クリトリスを皮の上から弄る。
くりゅくりゅと回すようにすると調度いい感じになった。

ふぅぅ……と息が漏れる。聞こえちゃうかも、と思うけどもう我慢できない。
わたしは自分の体が求めるまま、雑誌の漫画の女の子みたいに、足を広げて少し浮かせ、クリトリスを捏ねていく。

この足の間に男の子が入って、おちんちんを入れて……動くんだ。
ぎゅっと目を閉じてクリトリスから湧き上がる快感に集中する。
男の子が腰を振る絵を思い出すと、どんどん指の動きが速くなっていく。
パンツの中でくちゅくちゅくちゅくちゅと小さく音が鳴っている。その音にも興奮してしまう。

ギ、ギ、とベッドが鳴るけどもう構っていられない。わたしの指はどんどん速くなって……。
やがて、絶頂が訪れた。