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秘密の二段ベッド
第1章 はじまり

「お兄ちゃんジャンプ買ったぁ?」
ベッドの下に向かって呼びかける。
「ん~。たまにはあやねが買ってよ」
「え~あたしはりぼん買ってるもん」
「りぼん僕読まないよ……」
「早くぅ」
ひらひらと下に伸ばした手を振る。
「はいはい」
お兄ちゃんが返事してわたしの手にジャンプを持たせてくれる。
わたしが漫画を読む間お兄ちゃんは下の段でゲームしたり机に向かって宿題したりしていて、わたしはその気配を感じながらベッドでごろごろするのが好きだった。
お兄ちゃんが小学校を卒業した日、お祝いの豪華な食卓でお父さんが言ったことを覚えている。
「そろそろ子供部屋を二つに分けるか?」
お父さんはどっちかというとお兄ちゃんに聞いていて、わたしは全然意味が分らなかった。
「えっなんで?」
すぐに聞いたわたしにお父さんが曖昧に笑いかける。
「ほら、中学だと勉強が、難しくなったりするしね」
「え~わたし邪魔しないよ?」
「いっつも静かに漫画読んでるもんな」
「え~? あやね勉強しなさいよ?」
「わかってるよう」
お母さんも混じってわいわいと喋っているうちにその話題は流れて、結局部屋は繋がったまま。
だけどお兄ちゃんが中二、わたしが小学校最後の年にお父さんが言った言葉の意味が分った。
お兄ちゃんが……オナニーをし始めたんだ。
ベッドの下に向かって呼びかける。
「ん~。たまにはあやねが買ってよ」
「え~あたしはりぼん買ってるもん」
「りぼん僕読まないよ……」
「早くぅ」
ひらひらと下に伸ばした手を振る。
「はいはい」
お兄ちゃんが返事してわたしの手にジャンプを持たせてくれる。
わたしが漫画を読む間お兄ちゃんは下の段でゲームしたり机に向かって宿題したりしていて、わたしはその気配を感じながらベッドでごろごろするのが好きだった。
お兄ちゃんが小学校を卒業した日、お祝いの豪華な食卓でお父さんが言ったことを覚えている。
「そろそろ子供部屋を二つに分けるか?」
お父さんはどっちかというとお兄ちゃんに聞いていて、わたしは全然意味が分らなかった。
「えっなんで?」
すぐに聞いたわたしにお父さんが曖昧に笑いかける。
「ほら、中学だと勉強が、難しくなったりするしね」
「え~わたし邪魔しないよ?」
「いっつも静かに漫画読んでるもんな」
「え~? あやね勉強しなさいよ?」
「わかってるよう」
お母さんも混じってわいわいと喋っているうちにその話題は流れて、結局部屋は繋がったまま。
だけどお兄ちゃんが中二、わたしが小学校最後の年にお父さんが言った言葉の意味が分った。
お兄ちゃんが……オナニーをし始めたんだ。

