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秘密の二段ベッド
第3章 お兄ちゃんの憂鬱
なんとか集合時間には間に合ったものの、練習内容は散々だった。
ゆうべのあやねと友達の女の子の姿がちらついて全然集中できない。それどころかパス練の最中に勃起して、ばれない様にごまかすのに苦労した。
正直、最近自分の性欲を持て余してる。
サッカーでも発散できないくらいだ。

帰り道、もうあやねの友達帰ったかなぁと思いながらなるべくゆっくり歩く。
まだいたら気まずい。
途中公園によって時間をつぶすことにする。自販機でジュースを買って、ベンチに座る。
ぼんやり座っているとまた昨日のことがよみがえる。
あやねは昨日僕がしてることに気付いただろうか?
二人の世界で夢中だったかな……。

見上げたベッドの天井が時々ギシッと鳴る。
あやしげな吐息。水音、匂い……。
またムクムクとアレが元気になり始める。
うう。
慌てて何か違う事を考えようと顔を上げた。
公園にはちらほら子供たちがいる。
この暑いのに元気だなぁと思って見ていると、すぐ前を小さな女の子が横切った。
と、通り過ぎたところでいきなりばたんっとこけてしまった。
あっと腰を浮かせたところに「ゆき!」と声がかかる。
広場の方から男の子が駆けてきて、すぐに女の子を抱き起した。
兄妹、かな。

お兄ちゃんが妹の体についた砂を払って、泣き出しそうな女の子の頭を撫でる。
すると女の子はにこっと笑ってお兄ちゃんの手を握った。
そのまま二人が水道の方へ歩いて行って、すりむいたらしい膝と手を洗い流して、また手を繋いで公園を出ていくまで僕はずっと見ていた。

小さい時の僕とあやねを思い出していた。
突然できた妹。
小さくて可愛くて、笑うと天使みたいだった。
僕が守らなくちゃ、と小さい僕は素直に思った。
なのに今は、毎晩のようにどエロな想像をして僕自らあやねを汚してる。
罪悪感。でもどうしようもない。もう覚えてしまった快感からは逃れられない。
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