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秘密の二段ベッド
第3章 お兄ちゃんの憂鬱
はー、と大きく息をつくと「ん……」とあやねが身をよじった。
とっさに口をつぐむ。
起きるかと思ったけれど、あやねは態勢を変えただけだった。

ほっとしてソファに寝そべるあやねの無防備な姿を眺める。
Tシャツにハーフパンツ。安心しきった寝顔は小さい頃と何も変わらないように見える。

でも……。
目が自然に、最近大きくなった胸にいく。
全体的にふっくらして、すごく柔らかそうだ。呼吸のたびに上下するのを見つめていると、思わずそのふくらみに手を伸ばしそうになる。

いかんいかんと自制する。
胸から引きはがすように視線を移す。
すらりと伸びた手足がソファに力なく投げ出されている。

昨日は……この体を、あの友達が……。
ふんわりと柔らかそうな太ももに目が行く。
この足を開いて、その奥の……。

ごくっと喉が鳴った。
気付けば股間がじんわりと熱く、硬くなっていた。
ぶんぶん頭を振る。
ばしっと自分の太ももを叩く。全然効かない。
あ~。えろいことばっかり考えてしまう。

「おにぃちゃん……」
突然あやねの声がしてばっと顔を上げる。
でもあやねは目を閉じたままで、どうやら寝言だったみたいだ。

顔を見つめると、ちょっと笑っているみたいに見える。
……夢でも見てるのかな。僕の夢?
思わず顔がにやける。
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