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秘密の二段ベッド
第3章 お兄ちゃんの憂鬱
すりすりと、勃起したペニスを擦りあげる。
クーラーで冷えた指の冷たさがだんだん自分自身の熱に溶かされるようにぬくもってくる。
気持ち良さもじわじわ高まって来て、パンツの上から全体をぎゅっと握った時は腰が震えた。
息が荒くなってくるのを無理やり押さえる。

あやねは眠ったままで、その薄く開かれた唇を見ていると吸い込まれそうになる。
柔らかいけど弾力があって瑞々しい、遠い国の果物みたいな可愛い唇。
吸い付いて舌先でなぞったら。きっと熱い吐息を吐いて、ぷるぷる震えながら答えてくれる。

……妄想だってわかっていても、心のどこかでその確信がある。
あやねは僕のものだ。

そうか、とふと気づく。
昨日、ベッドの上でまさに絡み合う二つの吐息を聞いたのに、あやねがレズだとかは全く思わなかった。
それはきっと、小さい頃からずっと、あやねが僕のもので、僕もあやねのものだと信じているからだ。

小さい頃交わした約束。
あやねは覚えているだろうか?

「ん……」
とあやねが声を漏らして寝返りを打った。
こっち側に横向きになる。
胸が腕に押されてその柔らかそうな曲線を強調している。
ごくっと喉が鳴る。

僕はパンツの中に手を差し込んだ。
直に触れる熱いペニスがドクドク脈打っている。
……もうだめだ。

僕はズボンとパンツをずらし、あやねが眠るその前でビンビンになったペニスをさらけ出した。
クーラーの風がひんやりとそれを撫でていく。
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