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秘密の二段ベッド
第6章 二人の夜
両親が旅行に行ってしまって、僕は晩御飯の時間まで友達の家で粘った。
最後は「妹、家に一人なんだろ?」と友達の常識的な一言に促されて家路についた。
情けない気持ちが押し寄せる。
まだ二人だけの夜というのに困惑してるしできるなら逃げ出したい。

だけど、家に帰って出迎えに出てきてくれたあやねの笑顔を見るとじんわりと胸が温かくなるのを止められない。
本当は今すぐにだって抱きしめたいのに。
ぎゅうぎゅう奥歯を噛み締めながら、二人でご飯を食べた。
先に入ったお風呂で一度ヌイた。
二人きりの部屋でしたくならないように。
あやねが始めたらどうしよう。そう考えるとまた立ち上がってきて、上がる前にもう一度出す。
出したものが排水溝に流れていくのを見てまた情けない気持ちになる。


さすがに二回出すとどんよりと疲れて、あやねがお風呂に行っている間に寝てしまった。
ふと目が覚めると部屋は暗くなっていて、あやねも上で寝ているみたいだった。
スマホで時間を確認すると12時を回っている。
喉が渇いて、下に飲み物を取りに行く。

僕はホッとしていた。このまま寝て朝がくればもう大丈夫だ。
だけど。
そうっと音をたてないように部屋に帰った僕が見たのは、あのヒラヒラの下着をつけたあやねだった。
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