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秘密の二段ベッド
第1章 はじまり

その日は一日中お兄ちゃんのことで頭がいっぱいだった。気付くとゆうべのお兄ちゃんの声や音を思い出してしまう。
授業も耳に入らなくて、何度も先生に注意されてしまった。
だって、気になるんだもん。考えれば考える程、気になって仕方なかった。お兄ちゃんはわたしのベッドの下で、どんな風にしていたんだろう。どんな風に感じていたんだろう。
わたしは自分でもしたことないし、男の人がどう感じてるかなんて余計解らない。
聞くわけにもいかないし。
でも気になる。
知りたい知りたい知りたい。
それでわたしは放課後、藤崎さんに声をかけた。
藤崎さんはクラスの女子の間で、えっちな雑誌を回し読みするのを流行らせた女の子だった。
わたしがいるグループとは別のところだけど、休み時間とかに教室の隅で何人かで固まってキャーキャー言いながら雑誌を見ているのを何度も見かけた。
雑誌名だけ聞いてさっと帰ろう、寄り道して本屋によって買って帰ろう。そう思ったんだけど、藤崎さんに声をかけたら
「なになに、あやねちゃんも興味でてきた?」
とにやにや笑いで聞かれて、うん、実は……と答えた私に
「ちょーど一冊あるから貸してあげる!」
と明るく言って雑誌の入った袋を渡してくれた。
「あ、えっと、でも」
「あ、大丈夫だよ~内緒にするよ! 最初は恥ずかしいよね!」
あたしは今日発売のやつ買って帰るし! とにこにこ言う藤崎さんに甘えて、借りて帰ることにした。
人生で初めて見る、えっちな本。
わたしは寄り道せず早足で帰って、さっさと部屋にひっこんで着替えるとベッドに飛び込んだ。
借りた雑誌を取り出す。
ページをめくる手が微かに震えた。
授業も耳に入らなくて、何度も先生に注意されてしまった。
だって、気になるんだもん。考えれば考える程、気になって仕方なかった。お兄ちゃんはわたしのベッドの下で、どんな風にしていたんだろう。どんな風に感じていたんだろう。
わたしは自分でもしたことないし、男の人がどう感じてるかなんて余計解らない。
聞くわけにもいかないし。
でも気になる。
知りたい知りたい知りたい。
それでわたしは放課後、藤崎さんに声をかけた。
藤崎さんはクラスの女子の間で、えっちな雑誌を回し読みするのを流行らせた女の子だった。
わたしがいるグループとは別のところだけど、休み時間とかに教室の隅で何人かで固まってキャーキャー言いながら雑誌を見ているのを何度も見かけた。
雑誌名だけ聞いてさっと帰ろう、寄り道して本屋によって買って帰ろう。そう思ったんだけど、藤崎さんに声をかけたら
「なになに、あやねちゃんも興味でてきた?」
とにやにや笑いで聞かれて、うん、実は……と答えた私に
「ちょーど一冊あるから貸してあげる!」
と明るく言って雑誌の入った袋を渡してくれた。
「あ、えっと、でも」
「あ、大丈夫だよ~内緒にするよ! 最初は恥ずかしいよね!」
あたしは今日発売のやつ買って帰るし! とにこにこ言う藤崎さんに甘えて、借りて帰ることにした。
人生で初めて見る、えっちな本。
わたしは寄り道せず早足で帰って、さっさと部屋にひっこんで着替えるとベッドに飛び込んだ。
借りた雑誌を取り出す。
ページをめくる手が微かに震えた。

