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秘密の二段ベッド
第6章 二人の夜
顔にかかるあやねの髪の毛の匂い。抱きついてくる体の柔らかさ。
「お兄ちゃん……」
耳元でそう囁かれて、ペニスがじんわりとあたたかくなる。

クラクラと惑わされるように、あやねに引き上げられるままベッドに乗ってしまった。
ドサッとあやねを下にして両腕を付く。
僕の首に腕を絡めたままあやねが見上げてくる。
じっと僕を見つめる二つの綺麗な瞳。
「あやね……」
お兄ちゃん、とまたあやねが囁いてそっと目を閉じる。

キスしてしまったら終わりだ。
心臓がドンドンと凄い音で鳴る。

だめだ、しちゃだめだ! 

ベッドに付いた手を離すのに凄い力が必要だった。
ぎゅっと目を閉じて、奥歯を噛み締めて。
一度手が離れると、ばっと体を起こしてあやねに背を向ける。

すぐにあやねが起き上がる気配。
「お兄ちゃん」
そっと、手が背中に当てられる。
それだけでくじけてしまいそうになる。
だったら今すぐベッドを下りればいいのに、それもできない。

あやねが後ろから手を伸ばして、僕の背中に抱きついた。
温かい。柔らかい。
二つの丸い膨らみが押し付けられて、意識がそっちにぐいぐい引っ張られる。

「お兄ちゃん、好き」
ふいに聞こえたその小さな声が僕の心臓を貫いた。
「好きなの。好き。大好き」
あやねは畳みかけるように何度も好きだと口にする。
僕はその声に、自分のした決意がガラガラ音を立てて崩れていくのを感じた。
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