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Birthday’s
第2章 10月ー沙織の誕生日ー
「ほんの少しだけ」
「主人のお母さんはそりゃあ大反対だったわよ。
そりゃそうよね。水商売の女を、愛人ならまだしも本妻に据えようなんて、ねぇ?」
「そんな…でも、お父様は、押し切られたんですよね?」
お母様は笑って頷いた。
「僕が結婚する相手だから、僕が決める。由美子の事が気に入らないなら親子の縁を切って貰って結構、会社も家も継がないって啖呵切ってね。
一人息子にそんなこと言われちゃあ、折れるしかないわよねぇ?家を出る気なんか更々無いくせに、どう言えば相手が折れざるをえないか、ちゃんと分かってて言うのよ。食えない男でしょ?
まぁかくいう私もその策略にまんまと乗せられて結婚しちゃったんだけど?」
そういうお母様はとても楽しそうで。
乗せられたと言うのも悪い意味ではなさそうだった。
「主人のお母さんはそりゃあ大反対だったわよ。
そりゃそうよね。水商売の女を、愛人ならまだしも本妻に据えようなんて、ねぇ?」
「そんな…でも、お父様は、押し切られたんですよね?」
お母様は笑って頷いた。
「僕が結婚する相手だから、僕が決める。由美子の事が気に入らないなら親子の縁を切って貰って結構、会社も家も継がないって啖呵切ってね。
一人息子にそんなこと言われちゃあ、折れるしかないわよねぇ?家を出る気なんか更々無いくせに、どう言えば相手が折れざるをえないか、ちゃんと分かってて言うのよ。食えない男でしょ?
まぁかくいう私もその策略にまんまと乗せられて結婚しちゃったんだけど?」
そういうお母様はとても楽しそうで。
乗せられたと言うのも悪い意味ではなさそうだった。