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Birthday’s
第2章 10月ー沙織の誕生日ー
「私、沙織ちゃんみたいな素直なコ、好きよ。空港に朝イチで迎えに行ってくれたって聞いた時から、今までのコとは違うなって思った。きっと祥悟自身を見てくれるコだろうなって。会ってみて、思った通り素直なコだったし、今日話してみてもっと好きになった。
あの子、あなたが言った通り、優しくて真面目なの。でも、社長として人の上に立つにはそれだけじゃダメ。
あの子にはまだその気概が足りない。沙織ちゃんの受け応えを聞いてて、あなたなら祥悟とぶつからずに励ましながらいい方向に引っ張って行ってくれるんじゃないかな、って思う。あの子のこと、よろしくお願いします。」
お母様は、座ったまま、深々と私に頭を下げる。
「そ、そんな、あの顔上げてください!こちらこそ、至らないことだらけですけど、よろしくお願いします!」
お母様が顔を上げてにっこりと微笑む。
そこに、お父様がリビングに入ってきた。
「やぁ、楽しそうだね。女性2人で何の話?階段まで由美子の笑い声が聞こえてたよ?」
お父様の言葉に、お母様は
「貴方が祥悟よりどれだけイイ男かって自慢話をしてたのよ。」
とサラリとかわす。
「おや、それは嬉しいね。例え息子といえども、君の評価に関しては勝ちを譲る気はないからね。」
2人で和かに交わす会話を聞いて、祥悟くんが歯の浮く台詞をサラッと言えちゃう家庭環境がここにあった、と感じた。この2人の会話聞いて育ったらそりゃ恥ずかしいなんて概念なくなるわ…
あの子、あなたが言った通り、優しくて真面目なの。でも、社長として人の上に立つにはそれだけじゃダメ。
あの子にはまだその気概が足りない。沙織ちゃんの受け応えを聞いてて、あなたなら祥悟とぶつからずに励ましながらいい方向に引っ張って行ってくれるんじゃないかな、って思う。あの子のこと、よろしくお願いします。」
お母様は、座ったまま、深々と私に頭を下げる。
「そ、そんな、あの顔上げてください!こちらこそ、至らないことだらけですけど、よろしくお願いします!」
お母様が顔を上げてにっこりと微笑む。
そこに、お父様がリビングに入ってきた。
「やぁ、楽しそうだね。女性2人で何の話?階段まで由美子の笑い声が聞こえてたよ?」
お父様の言葉に、お母様は
「貴方が祥悟よりどれだけイイ男かって自慢話をしてたのよ。」
とサラリとかわす。
「おや、それは嬉しいね。例え息子といえども、君の評価に関しては勝ちを譲る気はないからね。」
2人で和かに交わす会話を聞いて、祥悟くんが歯の浮く台詞をサラッと言えちゃう家庭環境がここにあった、と感じた。この2人の会話聞いて育ったらそりゃ恥ずかしいなんて概念なくなるわ…