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Birthday’s
第2章 10月ー沙織の誕生日ー
「それは、まだ…でもまだ、そんなに長くお付き合いしてるわけではないですし…結婚を前提に、と言ってくれた時も、私が困らないように、今すぐって訳じゃないって、言ってくれましたし。」
「じゃあ、沙織ちゃんは?もうそろそろプロポーズされてもいいかなぁ、なんて思ってる?それともまだ今されたら迷っちゃう?」
「そりゃ、してくれたら嬉しいです、けど…」
「そか。ま、あの子、私に似てストレートだから、あんまりサプライズとかは期待しないでやって。誠さん…あの子の父親はまぁ小細工が好きだから。あの子、そういうの見て育ってるから、自分も女性に対してはそうあるべきだと思ってるみたいなんだけど、でもサプライズって、相手をよく見て、こうしたら相手がどう出るか、っていうとこをちゃんと読まないと失敗するじゃない?
そこが甘いのよ。それは私に似てるから仕方ないんだけど。向いてないんだから直球で勝負すりゃいいのに、出来ないくせに変化球投げたがるの、わかる?」
なんとなく、わかる気もする…
「こんなこと私から言うことでもないんだけど、沙織ちゃんなら言っても大丈夫かな、と思って。ビミョーな変化球でも、あのコの精一杯だって受け止めてやってくれると嬉しいな」
私は笑って頷いた。
「じゃあ、沙織ちゃんは?もうそろそろプロポーズされてもいいかなぁ、なんて思ってる?それともまだ今されたら迷っちゃう?」
「そりゃ、してくれたら嬉しいです、けど…」
「そか。ま、あの子、私に似てストレートだから、あんまりサプライズとかは期待しないでやって。誠さん…あの子の父親はまぁ小細工が好きだから。あの子、そういうの見て育ってるから、自分も女性に対してはそうあるべきだと思ってるみたいなんだけど、でもサプライズって、相手をよく見て、こうしたら相手がどう出るか、っていうとこをちゃんと読まないと失敗するじゃない?
そこが甘いのよ。それは私に似てるから仕方ないんだけど。向いてないんだから直球で勝負すりゃいいのに、出来ないくせに変化球投げたがるの、わかる?」
なんとなく、わかる気もする…
「こんなこと私から言うことでもないんだけど、沙織ちゃんなら言っても大丈夫かな、と思って。ビミョーな変化球でも、あのコの精一杯だって受け止めてやってくれると嬉しいな」
私は笑って頷いた。