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Birthday’s
第3章 番外編ー由美子と誠ー

誠は一切アフターを誘わず。
ただ店で呑むだけ。でも必ず由美子を指名してくる。
誕生日くらい何かくれるかと思いきや、何もなく、ただいつもより高いボトルを開けてくれた。
由美子には、正直それが嬉しかったのだが。
そして、バレンタインに、お客様にチョコレートを渡し、ホワイトデーのお返しとして、他のお客様からは
何倍もの額のアクセサリーやブランド品を頂く。
でも誠がくれたのは、15㎝四方くらいのリボンがかかった箱。どう見てもアクセサリーの類ではなさそうで、
何かと聞くと
「お返しのクッキー」
と微笑む。
あらかわいい、ありがとうございます、と受け取りながら、内心バカにしてるのかと思った。
どこの世界に、ホステスにクッキーひとつで済ます男が居るんだ、と。
クッキーなどその場で開ける気も失せ、その場はそれで終わった。
家に帰ってから母にでも上げようか、と思って箱を開けると、中には3つのフォーチュンクッキー。
クッキーですらたった3個って!と思ったら、それぞれ1、2、3とチョコレートで書かれていて、1のクッキーからは細長いリボンのようなものが覗いている。クッキーを割ると、
Will you marry me?
と書かれたリボンが入っていた。
ただ店で呑むだけ。でも必ず由美子を指名してくる。
誕生日くらい何かくれるかと思いきや、何もなく、ただいつもより高いボトルを開けてくれた。
由美子には、正直それが嬉しかったのだが。
そして、バレンタインに、お客様にチョコレートを渡し、ホワイトデーのお返しとして、他のお客様からは
何倍もの額のアクセサリーやブランド品を頂く。
でも誠がくれたのは、15㎝四方くらいのリボンがかかった箱。どう見てもアクセサリーの類ではなさそうで、
何かと聞くと
「お返しのクッキー」
と微笑む。
あらかわいい、ありがとうございます、と受け取りながら、内心バカにしてるのかと思った。
どこの世界に、ホステスにクッキーひとつで済ます男が居るんだ、と。
クッキーなどその場で開ける気も失せ、その場はそれで終わった。
家に帰ってから母にでも上げようか、と思って箱を開けると、中には3つのフォーチュンクッキー。
クッキーですらたった3個って!と思ったら、それぞれ1、2、3とチョコレートで書かれていて、1のクッキーからは細長いリボンのようなものが覗いている。クッキーを割ると、
Will you marry me?
と書かれたリボンが入っていた。

