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Birthday’s
第3章 番外編ー由美子と誠ー

全く。恥ずかしいこと思い出しちゃった!
と首を振り、由美子は洗濯物を干し終え、リビングに戻る。
クッキーを焼くいい匂いがした。
「あら清水さん、クッキー焼いてるの?」
「えぇ。たまにはいいかと思いまして。実は、祥悟さんにお願いされたんです。沙織さんと明日お出かけになるみたいで。沙織さんに差し上げるんですって。」
恭子はサラッと嘘をつく。家人に何か内密ごとを頼まれた場合、他の家族に悟られぬようかわすのも家政婦の手腕だから。
「全く。女の子にあげるものくらい自分で用意しなさいって言うのよねぇ!」
と言いながら、ふと、あのプロポーズの時のフォーチュンクッキーは誰が焼いたのだろう?と思った。
誠さんが帰ってきたら聞いてやろう。
お昼を挟み、TVを見ていた2人。
恭子はふと、テーブルに放りっぱなしになっていた3枚のカードを見る。
「奥様?これ次はリビングのテーブルの裏とありますよ?」
「どうでもいいわよ。どうせ次のカードの在り処が書いてあるだけでしょ?」
「まぁそう仰らずに。私にも見せてくださいな?」
「清水さんも物好きねぇ」
と首を振り、由美子は洗濯物を干し終え、リビングに戻る。
クッキーを焼くいい匂いがした。
「あら清水さん、クッキー焼いてるの?」
「えぇ。たまにはいいかと思いまして。実は、祥悟さんにお願いされたんです。沙織さんと明日お出かけになるみたいで。沙織さんに差し上げるんですって。」
恭子はサラッと嘘をつく。家人に何か内密ごとを頼まれた場合、他の家族に悟られぬようかわすのも家政婦の手腕だから。
「全く。女の子にあげるものくらい自分で用意しなさいって言うのよねぇ!」
と言いながら、ふと、あのプロポーズの時のフォーチュンクッキーは誰が焼いたのだろう?と思った。
誠さんが帰ってきたら聞いてやろう。
お昼を挟み、TVを見ていた2人。
恭子はふと、テーブルに放りっぱなしになっていた3枚のカードを見る。
「奥様?これ次はリビングのテーブルの裏とありますよ?」
「どうでもいいわよ。どうせ次のカードの在り処が書いてあるだけでしょ?」
「まぁそう仰らずに。私にも見せてくださいな?」
「清水さんも物好きねぇ」

