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人妻淫ら調教
第16章 淫らに濡れて
 そして、暫く走ると少しお洒落なイタリアン・レストランが見え、そのまま奥に車を止めた。


「ケダモン、、回りから、見え、る、、んん、恥ずかし、い、、」


 エンジンを切り、車体からのバイブレーションが無くなると、人妻は物足りなさを少し感じて、思わず唇を噛んだ。
 すぐにオフショルのワンピースの肩の布を引き上げ乳房を隠し、


「ふふ、嘘はあかんなぁ、玲奈。パンストが濡れて、透け透けやないか。車の揺れが良かったんやろ。クククッ。ほな、行くで。」


 そう言いながら、ドアを開け車を降りると、玲奈を無視したようにレストランの入り口に、歩き始めた。


「あっ、まっ、待って、置いてかんといて!」


 放置される不安から、玲奈は慌てて五郎に付いていった。
 追い付くと、五郎の左手が彼女の腰に回り抱き寄せた。
 三十代とは思えぬ弾力をした肉体の手応えが、五郎の顔をにやつかせた。


(ふふん、置いていかんといて、か?つまり、逃げる気はないんや。どんな目にあわされてもな。けど、俺を殺したいんは変わらんやろ。まあ、明日からやな。くくっ。)


「予約入れてあるから、邪魔なしでユックリ食べられるからな。まあ、楽しみにしてな。」


「ここ、高いんでしょ。有名やから?なんで、アンタみたいな人が知ってるん?」


 少し侮りと驚きを込めた声で聞き返すと、


「あぁ、俺の田舎やからな。情報は常に入ってるからな。まっ、大阪程ではないけどな。美味しい店なら、エエとこに連れて行けるよ。」


「えっ、大阪って?あぁ、町やもんねえ。けど、なんか関係あるん?」


 釣られるように聞きながら、玲奈は、


(大阪?まさか?けど、わかったんやろか?気を着けんと、ヤバイ。)


 自分が頼んだとはいえ、玲奈は全てを知られる事に少なからず恐怖を覚えた。
 玲奈の微妙な変化を五郎は見逃さなかった。


(ヤッパリか、知らんふりするつもりやったんや。けど、まあ、ある程度は喋って貰わんとな。)


「うん、高校は大阪やろ。大学から、徳島やろ。まあ、関係ないけどな。」


「なんで、そんなん聞くん?その通りよ、高校まで大阪よ。それがわかったからって、昔のん消されへんし、ホンマに復讐してくれるん?アンタみたいな、嘘つきは、信用できひんけどな。」


 喋っている内に後悔と絶望が甦って来ていた。
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