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人妻淫ら調教
第20章 淫辱に乱れて
 唇が離れたとき、玲奈は破滅の予感が止められないことを悟った。
 男に促されるように立ち上がり、浴室の別のドアへ歩いた。


「昨日とは違うのね?何が待ってるのかしら?」


 しいて明るく聞く玲奈に、ドアを開けながら、


「うん、俺もあんまり知らんのやけど、まあ、寝室は使いたくないんかな?ないとは、思うけどな。けど、ほう、コイツは!」


 五郎の言葉が途切れ、感心したように見回しながら、


「面白いな、これから何を見せてくれるんや、社長?」


 奥へ問いかけるように声をかけたが、返事はなかった。


「どうしたん?アンタの声に返事がないって、なんかあったん?」


「かもわからんなあ。まあ、入ってみたら分かるわ。行くで。」


 入り口から少しづつ奥へ入ると、二組のソファーが置いてあり、明るくシャンデリアに照らされていた。
 奥の方のソファーへ座り、


「玲奈、麦茶でも飲むかい?少し待たされそうや。」


「えっ、毒入ってへんの?頂くわ。」


 少し驚いたが、玲奈は五郎が立ち上がるのを見ていた。
 備え付けの冷蔵庫から麦茶を用意し、テーブルの上にコップを置く音が玲奈の耳に聞こえた。
 五郎が彼女の横に座ると、ドアを開ける音が聞こえた。


「お待たせしてます。チョイ、ダンドリに時間がかって。」


 ニコニコしながら入って来た三木田の頬に、紅い手形の跡のようなモノが付いていた。
 五郎は嫌な予感がしたが、無視して聞いてみることにした。


「どないしたんや、ホッペタ?チョッと紅いで?やっちゃんに叩かれたんか?」


 言いながら、予感が外れて欲しいと思っていたが、


「先輩、わかりますか?その通りですわ。恵美にも怒られました。先輩のお楽しみは、今回は無理みたいです。」


「お楽しみって、アンタら何を言うてんの!女はアンタらのオモチャやないわよ!バカにせんといて欲しいわ。」


 思わず叫ぶように言って、玲奈は今の自分の状況が浮かんで後悔したが、


「玲奈、お前の言う通りや。けど、今のお前にゃ関係ないんや。それに、お楽しみは終わってなさそうやで、見ててみ。」


「えっ、それって、誰かがくるの?」


 疑問をそのまま口にだしていた。
 すると、五郎が玲奈にだけ聞こえる声で、


「うん、そんな気がするんや。まあ、彼女が耐えられるかどうかやな?」
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