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第24章 堕ちて、求めて、

　男の体温と自分の体温が一つになり、溶け合い、玲奈の肉体を包み込み、人妻を眠りの世界に引き摺りこんだ。
　スースーと寝息を立てて眠る玲奈を見ながら、


「さてさて、今日も逃げなんだな。おそらく、これで何をしてもこの娘は全部言うことを聞くやろかな。まあ、今夜がホンモンの奴隷調教開始やな。何から行くか？ふふふ、楽しみではあるがな。」


　五郎の黒い欲望の中に、これまでとは違った夢のようなものがチラリと顔を覗かせているのを彼自身が意識してはいなかった。
　同時に玲奈の寝息に引き込まれるように、彼も眠りに引き込まれていた。
　五郎が目覚めたのは夜の八時を少し回った頃だった。
　ユックリと伸びをして頭をハッキリさせながら、身体を起こしベッドから抜け出し、道具の準備を始めた。
　道具を並べながら、五郎は明日の朝までに玲奈の全てを奪い去るつもりでいた。


（まだ、もう少し寝させといてやるか？それに何を作ってくれるかやな。ふふふ、裸にエプロンか？それとも？フンドシにエプロンか？考えるだけでオモロイな。）


　淫らに女をイタブリ、楽しむことしか考えていなかった。
　ユックリと時間をかけて道具を揃え、玲奈が自ら進んで受け入れるようになることを確信していた。
　一通り点検を済ませると、新しくウィスキーと氷をグラスに入れ、軽く口に含みスヤスヤと眠る女の唇に近づくと、唇を軽く重ねながら、口の中の炎の酒を女の唇に移した。
　ゴクリッと一口、女の喉を炎の酒が焼き、


「ゲホッ、グヘッ、、エホッ、、エヘッ、、」


　玲奈が蒸せるように、セキをしながら目覚めた。
　炎の酒が彼女の喉を焼き、ウィスキーが血管を流れ徐々に彼女の肉体を目覚めさせた。


「ふふ、あんまり、よく寝てたもんでね。ソロソロ、晩ごはんの用意をしてもらおうと思ってな。」


　玲奈のセキが収まり、


「もう、そんな時間？寝過ぎてたかしら？シャワー、浴びても良いかな？」


　不安そうに回りを見ながら気分を彼女は、シャッキリさせたかった。


「シャワーかぁ、俺もサッパリしたいな。先に浴びておいで。直ぐに行くから。」


「うん、ほな先に浴びてくるわ。お風呂には？」


　軽い気持ちで聞き、男の答えは期待していなかったが、


「うん、お湯は張ってあるから、暖まってるんや。綺麗にな。」


　どす黒い笑いが広がった。