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第26章 剃毛

　一瞬、躊躇ったが女の心は決まっていた。


「あの、そのままでも良いですけど、もしかしたら暴れるかも知れないんで、動けないようにして下さい。」


　玲奈の言葉に男は心の中で、ほくそ笑んでいた。


「そうやな。ケガしたらつまらんけんな。ほんなら、少し動きが不自由になるけど、手足を縛ってやるわ。クククッ。」


　五郎の言葉に頷くように、玲奈はストレッチャーの上で仰向けになり、男の動きを待った。
　右足首に縄の感触を感じたが、抵抗しなかったが明るい照明の下で全てを男に見られていることに安心感と同時に、玲奈は羞恥を感じ、羞恥に耐えるように唇を噛んだ。


「あは、恥ずかしいんや、玲奈。けど、それが普通の反応や。次は左足や。それに、明日は、今日のお前の全てが世界中に公開されるからな。顔は隠してやるがな。ふふふ、楽しみやろ、牝犬。」


　今日の全てが明日ネットで晒される、男の言葉が更に女の羞恥心を煽り、人妻の白い肌がピンクに染まった。


「そ、そんな、、けど、、覚悟はしてます、、、五郎さんが、私の飼い主ですから、、奴隷に逆らう権利は、ありませんから、、恥ずかしくても、、五郎様がお望みなら、、、」


　五郎に答えながら、玲奈の瞳が潤み大粒の涙が溢れ、滴り落ちた。
　こらえようとしても、何度も大粒の涙が溢れ続けた。
　元へ戻れない哀しみの涙か、家族より快楽を取った後悔か、彼女自身にさえ分からなかった。
　ただ、彼女の中に大きな喪失感が生まれ、今は山口五郎と言う男に飼われ、淫らな悦びに溺れ、男の奴隷として生きるしかないと覚悟を決めていた。
　両足を縛ると、五郎は女の細い右手首を縄で縛りストレッチャーに固定した。
　更に、左手首を縄で縛りストレッチャーに固定した。
　上半身を起こすくらいしか、玲奈の肉体の動きが制限され、


「玲奈、出来たぞ。シェービングクリームを塗ってやるわ。クククッ、ツルツルにしてやるからな。奴隷の印の第一歩や。」


　白い泡が身動きのとれない人妻のヘソの下に、黒く艶やかに繁る陰毛の上に乗せられ、緊張で大きく息をする玲奈の下腹部の上下が男の黒い欲望を燃え上がらせた。
　ゾリッ、ジョリッと音を立てカミソリがあてられ、黒い茂みが剃り上げられていった。
　カミソリの肌にあたる感触と陰毛を剃り上げるゾリッ、シャリッという音が女の羞恥心を煽った。