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人妻淫ら調教
第29章 神戸へ
 アイスクリームと聞いて、子供達の喜びが弾けた。
 子供達を寝かしつけ、玲奈が一人になったのは一時間ほど後だった。
 夫の進からの連絡はなく、携帯を確かめても五郎からの連絡も入ってはいなかった。


(五郎さんからも連絡がないわね。どうしたんかしら?あっ、それより、うちの人の出張の用意やわ。)


 いつもの出張のように着替えと歯ブラシなど、洗面用具を準備し終え、夫に電話をかけていた。


「もしもし、私です。あの、明日からって、今夜は帰って来られるの?」


 進からの返事は少し眠そうだった。


「あぁ、今夜はもうちょっとかかるかな?準備をしてくれたんや、ありがとう。東京やから、その辺のことを頼むわ。よろしくな。子供らは、もう寝たんか?」


「えぇ、今さっき寝させました。東京って、ほんなら、少し暖かいのを用意しますね。」


 東京と聞いて、玲奈は嫌な予感がした。
 東京には、夫のかつての愛人がいたからだった。


「うん、ありがとう。ほんなら、頼むわ。ほなな。」


「えぇ、おやすみなさい。」


 思わず言ってしまって、彼女はしまったと後悔したが、後の祭りだった。


(おやすみなさい、なんて、これで、あの人は帰って来んわね。失敗やわ。けど、今の私の身体を見たら、一発でバレるわよ。)


 しかし、不思議に夫にすまないという気持ちはなく、子供達への申し訳無さの方が強くなっていた。
 同時に五郎の悪魔のような笑い顔が浮かび、嫌悪と同時に女の芯が疼くのを感じ、思わず周りを見回していた。


(いけん、あの人の顔、思い出しただけで、疼いてる。メール来てないし、どうしよう?チョットなら、いけん、バレたら大変な事になるし。けど、いけん、あたし、五郎さんの言う通りの女になってる。)


 嫌悪しながらも、その男への想いが強くなり始めている玲奈だった。
 携帯をチェックしていると、計ったように五郎のメールが送られてきていた。


「一人になれたかな?

明日、帰る。

可愛がってやる予定だったが、今日の後始末があるんでな。

明日まで我慢するんだ。

オナニーは禁止だ。

それと、明日は下着は禁止だ。いいな。

そうだ、明日はバスで神戸まで来るんや。

元町の駅まで、おいで。

待ってるわ。ほなな。」


 簡潔に言いたい事だけを書いてあり、労りの言葉一つなかった。
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