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人妻淫ら調教
第32章 煉獄に囚われて
 テラテラと光る指先を全て抜き取り、玲奈の唇に押しつけた。


「お遊びは終わりや。ふふふ、ユックリしたらベッドに行くぞ。



 朦朧とした意識の中で、玲奈は完全に男から逃げられない事を感じながら、唇に触れた男の指を唇を開き舌を使い舐め上げ始めた。


(アホッ、こんなん、してたらコイツの思う壷、、けど、帰られへん、、私は、、この人に、、、。)


 玲奈は子供の顔を浮かべながら、自分を呪っていた。
 突然、彼女の身体がフワリと持ち上がり、男に抱き上げられたことを、ぼんやりと意識していた。


「玲奈、このまま行くぞ。身体を拭くのはベッドの上で良い。」


「えっ、あっ、はい、、、。」


 迂闊にも玲奈は答えてしまい、しまったと想ったが既におそかった。
 五郎がニヤリと笑った。
 隣のベッドルームに入り、直ぐに彼女をベッドに置き、五郎は冷たい飲み物を用意していた。


「アイスコーヒー、飲むかい?気持ち良いぞ?」


 普段は問答無用の男が、優しく玲奈に聞いていた。


「あっ、はい、下さい。お願いします。」


(バカッ、こんなやつのなんて、最低じゃない。けど、冷たいの欲しい。)


 頭がしびれたように思考を停止し、ただ、言葉をそのまま玲奈は受け入れていた。
 備え付けの冷蔵庫からグラスに入れ、五郎はストローをつけ、玲奈に手渡した。
 冷たいコーヒーが喉を潤し、エアコンの風が人妻の肌を気持ちよく冷やした。
 ユックリコーヒーを飲む人妻を見ながら、五郎はベッドに身を横たえ、彼女が飲み終えるのを待った。
 飲み終えるのを確かめると、玲奈を引き寄せ隣に潜り込ませた。


「ユックリ寝るんや、玲奈。時間が来たら、起こしてやるわ。ふふふ。」


 五郎の言葉を聞きながら、玲奈は、一瞬逃げ出そうかと思ったが、それが叶わないことだと直ぐに思い直したが、


「はい、あの、子供には会わしてくださるんですよね。」


 玲奈は、一番気になることを聞いていた。


「あぁ、会わせてやるよ。そうすれば、お前の異常さが分かっていいかな?」


「そんな、異常やなんて、それは、あなたでしょ、五郎さん。」


 玲奈のうらみがましい言葉も、五郎にとっては耳に心地よい誉め言葉にしか過ぎなかった。


「うん、そうや。俺もお前も異常や、サドとマゾの変態や。責められて悦んでるのは誰や?」
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