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人妻淫ら調教
第32章 煉獄に囚われて
 五郎の嬲るような、イタブルような言葉に、


「そんな、全部あなたが企んだことでしょ。私は、ただ罠にかかっただけやわ。抜けたいのに、止めたいのに、あなたが私を放さないから、できないのよ!」


 玲奈の中の反発心が、悲鳴に近い声を上げさせていた。
 その声を聞きながら、五郎は内心ほくそえんでいた。


「そうや、俺が離したくないんや。お前程のマゾは、そう居らんのや。おまけに美人で、肌は餅肌で吸い付く程や。しかもスタイルは抜群や。縄で縛ったら、余計に綺麗や、おまけにエエ声でなく牝犬や。だから、放したくないんや!クククッ、分かったか、寝るぞ。そうせんと、子供に、会えんぞ、玲奈。」


 五郎の言葉が人妻に、自身の立場を確認させ、更に、人妻奴隷の立場と子供に会いたいと思う僅かな望みを思い出させた。


「悔しい、けど、あんたの言う通りやわね。くやしいけど。五郎さんの言う通りにするしかないんね。」


 それだけ呟くように言うと、彼女は目を閉じ眠ることにした。
 玲奈が目を閉じると、寝られないだろうと思っていた彼女の読みは外れ、朝からの責めの疲労と暖かい男の体温が彼女を眠りの世界に誘って行った。
 玲奈の寝息を聞きながら、五郎は夜からの予定を考え、破綻がないか、そしてかつて玲奈が高校生の時に遭遇した事件の黒幕とどうケリを付けるかを考えていた。


「ふふ、あの時の黒幕を片付けるか?始末をどうつけるか?この女も、とことんついてないわな。まあ、今週中にはわかるからな。クククッ、まあ、向こうも待ち構えてるかな?」


 呟くように言いながら、五郎は少し玲奈の事が哀れに思えたが、それを利用しようとしている自分に内心苦笑していた。
 五郎も玲奈の体温が心地よく眠りに引き込まれて行った。
 夕陽が西に傾き始めた頃、五郎は目覚めた。


(ん、ぐっすり寝てたな。玲奈は、まだ、寝てるな。顔、洗って別荘に行くか。)


 気持ち良さそうに寝息を立てる人妻を起こさないように、ベッドをそっと抜け出し、浴室でシャワーを浴び始めた。
 玲奈は、ドアのパタンという音で目を覚ました。


「えっ、ここ、あっ、車の中、うそっ、、。」


 五郎のいない事を確かめると、逃げ出そうかと考えたが、浴室からシャワーの音が聞こえ、男の居場所を教えた。


「シャワー、浴びてる?逃げ出すんなら、今よ。裸で?」
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