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人妻淫ら調教
第32章 煉獄に囚われて
 玲奈の中で様々な考えが交錯したが、浴室のドアが開かれ、五郎の姿が見えると、全ての考えが虚しいと感じさせた。


「目が覚めたんや、シャワー浴びておいで。隠れ家に行くからな。」


「シャワー、ですか?これから、移動するの?ほな、サッパリしてきます。」


 五郎がうんという風に、首を縦に振り、玲奈は浴室に入っていった。
 冷たいシャワーを頭から浴び、玲奈は朝からの事を考えていた。
 同時に神戸での記憶が鮮やかに蘇り、思わず拳を壁に打ち付けていた。


「仇でも、人を殺して、人殺しなんよ。アイツとおんなじよ!アホッ、アホッ!」


 二度三度と壁を叩きながら、玲奈は、もう普通の生活に戻れないことを、改めて悟った。
 何度も何度も、熱い涙が頬を伝い、玲奈に失ったものを改めて、突き付けていた。


「ちょっと遅いかな?まあ、今日はショックが強すぎたな。しかし、まっ、明日への布石やな。知ったら、ビックリするぞ。クククッ。」


 玲奈を待ちながら、五郎は最後の罠を広げ始めていた。
 シャワーを浴び終わり、寝室へ入ると着替えがベッドの上に置いてあり、手に取ると左右の両端に大きめのスリットの入った黒いタイトミニと黄色いダウンの薄いジャケットだった。


「あ、あの、これだけですか?少し、寂しい感じが?それに、ジャケットとスカートだけじゃ、あっ、、、それが、狙い、、」


 玲奈は、少しだけ男の狙いがわかった気がしたが、それ以上は考えないようにした。


「うん、その通りや。それが狙いや。それ以上だけどな。着る前に着けて貰うもんがあるんや。お前の好きなもんや。」


(気づくかな?気づくやろな。今夜のショーの始まりや。)


 五郎の罠の口が少しずつ閉まり始めていた。


「私の好きな物って、変な物?あっ、縄、それ以上、なのね!」


 玲奈の中に恐怖と淫らな期待が生まれていた。


「当たりや、縄とプラスアルファやな。その前に、さっきできなかった課題の始末をを仮に付けてやるわ。足を開けや。」


 課題の始末という言葉に、玲奈は恐怖とほんの少しの淫らな期待が生まれたのを感じていた。
 玲奈がゆっくりと足を開くと、五郎はマーカーを取り出し、彼女の腿と付け根に一本の線を付けた。


「これは、なんなの?そこに、入れ墨!そんな!」


 玲奈の疑問に、男はただ笑って答えなかった。
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