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人妻淫ら調教
第35章 解き放された蜘蛛の糸(ときほぐされたくものいと)
 それだけを言うと、部屋を出ていこうとした。


「ごくろうさんやな、高橋。まあ、課長やからな。しゃあないわ。また別の機会かな?ほなな。」


「うわ、それ忘れないで下さいよ。楽しみにしてまってさ。ほな。」


 少し物欲しげなに残念そうな顔で、課長は会社に帰って行った。


「ふふ、課長はおらんようになったぞ。身体を洗うぞ、玲奈。」


 そう言うと、人妻の唇から自らのモノを抜き取り、フェラチオを中止させた。


「えっ、良いの?まだ、最後まで、あなたのが行ってませんが?」


 少し物足りなさそうに人妻が言うと、


「構わんよ、玲奈。それに、この後がエライからな。クククッ。」


 面白い物でも見るような五郎の目に、暗い炎が揺らめいていた。


「立てよ、風呂場に行くで。さっぱりするで。」


「あっ、はい。」


 五郎の言葉の中に、玲奈は少しの優しさがこもっているのを不思議に感じながら、立ち上がり五郎の後を追うように浴室へ入った。
 シャワーを浴び、ボディソープで身体を洗う間も五郎は玲奈の肉体を見ているだけで、触れようとはしなかった。


(触ってこない?なんで、期待、うそよ。私、そんな、、けど、触られたい?こんなやつに?うそっ!)


 否定をしながら、五郎の愛撫を期待し始めている自分自身を玲奈は否定しきれないでいた。
 彼女の変化を読んだように、五郎がからかうように、


「どうしたんや?物足りないん?ふふふ、風呂を出たら、お客が待ってる。まあ、下絵だけやがな。」


 お客と下絵という言葉に玲奈は寒気をおぼえた。


「下絵って?あの、まさか、、?」


 思わず口に出して聞いていた。


「そう、そのまさかや。俺の奴隷の刻印がわりの刺青師や。ふふ、この間の罰や。ふふふ。」


「うそっ!そんな!あの時の、、。課題の、、。」


 玲奈の頭に、あの時の淫らな課題が浮かび、後悔と悔しさと同時に肉体を淫らな悦びが蘇り、女の芯を疼かせた。
 再びシャワーを浴び、浴槽に身を沈めると五郎の手が玲奈の腰にかかり、抱き寄せた。


「あっ、五郎様、いよいよなんですね。けど、なんで今なんですか?」


 玲奈は五郎の抱擁の意味がわかり、思わず聞いていた。


「うん、いよいよや。今日は下絵だけやけどな。お前の覚悟を見たいからな。お前の変化をな。」
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