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人妻淫ら調教
第35章 解き放された蜘蛛の糸(ときほぐされたくものいと)
 それだけ言うと、玲奈の唇を五郎の唇が塞いだ。
 玲奈のプルンとした唇が開かれ、求めるように五郎の舌を吸い、獣のようにお互いの唇と舌を求めあった。


「ふふ、どうしたね?いつもより、積極的やったね、玲奈。心配するな、刺青、彫るのは明日くらいからや。それに、アレルギーはないと思うけどな?そいつも調べてからや。ふふ、最近はうるさいからな。」


 唇が離れると、玲奈の緊張を解きほぐすように、五郎は優しく告げた。
 玲奈は五郎の心遣いが優しく感じられ、彼女の心を暖かいものが満たしていた。


「はい、恐いですけど、いややけど、罰、受けます。私には、五郎様しかいませんから。」


 どうして、そんな言葉が口をついて出たのか、玲奈は不思議に思ったが、違和感はなかった。


「ふうん、殊勝やな。気持ち悪いようなけど、そうしたんは俺やからな。出るぞ、玲奈。」


 五郎の言葉にコクンと頷き、浴室を出て部屋に戻るまで、玲奈は大人しくしていた。
 部屋に入ると五郎が玲奈を抱き寄せ、ベッドの横にある変わった形の椅子に座らせた。


「これは?あの、拘束椅子みたいな物ですか?」


 半ば恐怖でパニックになりながら、玲奈が聞くと、彼女の左手を掴み肩の高さまであげ、椅子の背もたれから延びたパッドの上に冷たい金属の手枷に繋がれた。
 右手も同じようにしながら、


「うん、その通りや。手足を動かんようにせんと、下絵が上手く描けんからな。綺麗にして欲しいんやろ?ソロソロ来るはずやからな。」


(意外に抵抗せんなぁ?覚悟をきめたか?ふふふ。)


 品定めでもするように、玲奈の肢体を楽しみながら、彼女の両足首と膝に足枷をつけ、彼女の自由を奪った。


「あの、このままですか?」


「あぁ、この椅子は動くんでな、多少の調整はするがな。」


 そう言うと、携帯を取り出しどこかへ連絡を始めた。
 すると、直ぐに入り口のドアがノック開かれ、スキンヘッドの男がバッグを担いで入って来るのが玲奈には見えた。


「おまたせしました。ホンなら、見させてくだいな。」


「いらっしゃい。この娘を頼みたいんやけど?下絵をお願いしたいと思いましてな。」


 三十代半ばに見えるスキンヘッドの男が、五郎と玲奈を見比べながら、


「下絵、ですか?まあ、今日できるんわそれくらいまでかな?その前に検査やね。」
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