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人妻淫ら調教
第35章 解き放された蜘蛛の糸(ときほぐされたくものいと)
 五郎に答えながら、スキンヘッドの彫り師の男は、バッグを降ろし道具を点検し始めていた。


「まあ、アレルギーはないと思いますけどね。見せてもらってもいいですかね?」


「あぁ、同席ですか?いいですよ。女性の変化を楽しまれる方もいますから。こちらも、楽しみにしてるんですよ。それで、下絵の写真か、ご希望の物が有れば、おねがいできますか?」


 テキパキとした受け答えで、支度を始めた。


「あぁ、牡丹か紅い寒椿が悩んでたんですがね。寒椿に決めました。こいつでよろしくお願いします。場所は左足の内腿の一番奥で。」


「じゃあ、ボチボチはじめますわ。右手をちょい下げてくれますか?血が採りやすいようにね。」


 彫り師の言葉に合わせるように、五郎は玲奈の右手の手錠をパッドから外し、肘おきの上に右手を置かせた。
 アルコールを塗り消毒をすると、軽く彼女の血管に採血用の針を刺し、玲奈の血をとった。


「あの、その血は?どうするんですか?」


「うん、あなたのアレルギーを調べるためのものですよ。それにしても、綺麗な肌をしてますねぇ。全身彫りたいですねぇ。まあ、私の女じゃないのが残念ですわ。」


 全身に彫りたいという言葉に、玲奈は寒気を覚えたが、顔には出さなかった。


「下絵って、直ぐに消えるんですか?」


「あぁ、今日一日くらいかな?明日、お風呂に入るくらいは残るかもしれないですね。」


 消えると聞いて玲奈は少し安心していた。


「今日一日って、風呂に入ったら消えるってことかな?それとも、今夜は入っても消えないっていうことかな?」


「あぁ、それですか、今夜は風呂に入っても持ちますよ。まあ、限界はありますがね。大概は大丈夫です。お楽しみになっても良いですよ。ふふ。」


「ほんなら、頼むわ。結果が、わかったら連絡を頼むわな。なるべく早いとこ、実物を見たいけんな。たのんます。」


 軽く会釈をするように、彫り師に言うと、


「分かりました。ほんなら、ボチボチ始めても良いですか?」


「あぁ、良いですよ。やりにくければ、椅子の方を調整するから、言うて下さい。」


 そう言いながら五郎は、玲奈を拘束している椅子を水平に近い形にし、彼女の両足を開くように椅子を動かした。
 彫り師は確認すると、道具を持ち玲奈の内腿に下絵を描き始めた。
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